初めてキャンディに初めて会ったのは、もう10年以上前のことだ。
ダーリンの実家で飼われていたシーズー犬の男の子。
小さい頃は元気よく階段を駆け上がり、実家で昼寝しているダーリンを散歩に誘うため起こしに来たりしていたそうだ。
キャンディはもともとはダーリンの弟さんの家でお迎えしたワンちゃんだ。
でも弟さんに子供ができ、そのうちに猫が同居するようになり、そうこうするうちに、ダーリンの実家に預けられることになった。
ダーリンの両親は、一緒に散歩に行き、こまめにシャンプーをし、そうやって10年以上の月日を一緒に生活してきた。
「いったい誰が一番先に逝くかって、話すことがあるの」
ダーリンのお母さんもお父さんももう70歳を過ぎている。
キャンディも10歳を過ぎた頃から、だんだんと弱ってきた。
心臓が悪かったり、結石があったりするけれど、獣医さんから手術はできないと言われたのだとお母さんが話していた。
キャンディは13歳。
人間で言えば、70歳手前ぐらいの年齢らしい。
今月に入ってから、もう危ないかもしれないという話を何度も聞いた。
ご飯を3日ぐらい食べられずに寝てばかりいるとか、うまく歩けず、よろよろしているとかだ。
それでも遊びに行くと、もう散歩もあまりできないとはいうものの、時折元気にご飯を食べたり、シャワーをしてもらったり、なでてもらったりしながら、トコトコと部屋を歩き回る姿を見ることができた。
昨日から、そろそろ本当に危ないかもしれないという電話がかかってきていた。
でも、現実に弱っている姿を目の当たりにしていないと、年をとって元気がなくなったということはわかるものの、キャンディに差し迫った死というのが、私の中ではなかなか現実味を帯びては来なかった。
死が近いということが理屈でわかってはいてもだ。
ダーリンは今週土曜日も、キャンディに会いに行こうと考えていたらしいのだが、今朝、亡くなったという電話がかかってきた。
3日前の先週土曜日、ダーリンの実家に遊びに行ったときお母さんが言っていた。
「もうあまり長くないと覚悟はしているのだけれど、本当に死んで冷たく硬くなってしまったらと思うとね……」
先月までは紙おむつが大嫌いで、はかせると自分で脱いでしまっていたのが、3日前はもう素直に紙おむつをつけるようになっていた。
自分で脱ぐ力がなくなっていたのだろう。
最後に見たキャンディは、お母さんにシャンプーをしてもらったあと、タオルドライをしてもらい、ペットシートに顔を埋めながら、ずーっと何かを舐め続けている姿だった。
★携帯の方は以下よりご覧下さい★
シーズー老犬 shih-tzu 亡くなる3日前 This dog died three days later.
JUGEMテーマ:ペット




![うさぎと暮らす 2009年 01月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Q69llfyvL._SL160_.jpg)


